笑いと温もり、そして静かな影が交錯する一話。子どもたちとの触れ合いの裏に見え隠れする過去の傷が、物語に深みを添える。ハードボイルドと優しさの絶妙な融合です。
「銀の男 × 赤い少女 × オレンジの非常灯」の三色設計が強い。血が「真っ赤な糸」として刀身を伝う描写も映画的で記憶に残ります。
祈りを捧げる教会さえ、戦場に変わる。降りしきる銃弾、漂う硝煙、吹き飛ぶステンドグラス――。守りたい命と、背負わざるをえない宿命。その狭間で、誰もが叫び、誰もが祈る。絶望の闇に立ち尽くしながらも、彼らは一歩を踏み出す。その姿に心を奪われ、祈らずにはいられない。どうか神さま、彼らの未来に祝福を。
全章を通じて余分をそぎ落とした鋭い刃物のような文章と、ほんわかとシリアスが交差していくストーリー展開にすっかり虜になりました(*^-^*)シーンの一つ一つが頭の中で一枚絵(写真かな)として浮かんでくる場面描写と、キャラの魅力を引き出す、練り込まれた設定に「凄み」を感じます!素敵なお話を読ませていただきありがとうございました🤩
それぞれのキャラクターが、生まれながら兵器として背負った重みや生き様を描いた様子がとても印象に残りました。火器の描写もリアルで、それらの重厚感も見事に表現されていて素敵でした。幾度となく発生するカーチェイスも面白かったです。ストーリーの流れもドラマチックで、ひとつの映画を見ているようでした。ガンアクションの好きな方にはぜひ読んで欲しい作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(139文字)
まず第一章を読み切って欲しい。 そこで脱落してしまうのは勿体ないぞ。 この類いの話で冒頭から借金抱える主人公はお約束だ。 そう、お約束はしっかり押さえてある。 それも各話随所に仕込まれている。 さらに独自の設定をブレンドしたうえで届けられるのが、濃厚な読み味のハードボイルド物語だ!
小藤ゆかです!細かいことはエッセイに書いたので以上!楽しく読書させていただきました!企画へのご参加ありがとうございますです!
すっごい!荒廃してるけど、それを思わせない舞台の地下世界の背景や、建造物が建ち並ぶ不思議な世界観!そんな特殊な世界観なのに、キャラクターがその世界に配置されているのではなくて「生きている」更にはアウトロー達の暗躍や、登場人物のあえて深く描写されない過去。それらが交わり映画さながらのハードボイルドな雰囲気も最高!