「忘れて」を含む小説

高校生になった須藤江奈（すどうえな）は写真部に入部していた。 理由は、好きな人の写真を上手く撮りたいから。 そんなある日、偶然にも想い人である南条怜央（なんじょうれお）が写真に写…

神戸市の北区に住む少年、希望（のぞみ）と勇気（ゆうき）は裏山で、変な石を見つける。

ある夏の小さな出来事。 僕はただ弟を喜ばせたかったんだ……それだけだった。 ある川辺で起こる、兄弟のショートショート。 ささやかなトリックがあります。

高校2年生の夏野は以前気心の知れた仲間とバンドを組んでいたが、或るトラブルをきっかけに人前で歌うことができなくなっていた。 そんな或る日、夏野は公園で出逢ったギタリストとセッショ…

　バー「Night Owl」で働く駆は、幼馴染でバンドマンの陽翔に長年秘めた恋心を抱いていた。しかし、男性同士という現実がその気持ちを押し殺し続けさせた。そんなある夜、ライブを終…

これはまだ幼かった〝私〟の記憶。 どこに行こうとしていたのかわからないけれど、〝私〟は母親と駅のホームにいた。すると突然母が〝私〟の手を取り走り出して……。 ＊この物語はフィク…

人間の暮らすカミハシ村とエルフの国を分かつ「忘れの谷」。１０歳の少年、シュール・エンディは『「忘れの谷」に現れた虹鳥を捕まえれば褒美を出す』という国王の命令を見て、一足先に「忘れ…

小学時代に経験した記憶に残る出来事の数々。新鮮な感覚でいろいろな経験を取り入れた日々を戦時下,戦後の暮らしの有様と共に懐かしく、しかし大方は後悔の念で振り返った文です。先生、両親…

傘を忘れた日の帰り道、一ノ瀬紡はただ一人だけの異常気象を体験し、ある一人の女性に助けられる。自分だけが取り残されたかのような世界で、一ノ瀬の行動は少しずつ変化していく。

――忘れられた島、イスラン。 年々住民が減少し、未来は暗い。 十三歳のエイリーナは、島を管理するロンディッシュから独立させる夢を抱いていた。 ある夜、彼女は教育係であり世話…

遥か昔に滅び、海中に沈んだ都市。ひとりぼっちの人魚は、何かを探して海を漂う。辿るは人が忘れた記憶。

祖父が亡くなって三か月。祖父の家の解体に伴う最終確認のために、大樹(たいき)は父と共にすでに更地となっているはずの祖父の家へと向かっていた。父が業者と話をしている間に大樹はよく足…

一度見たものを瞬時に記憶することが出来る「カメラアイ」をもつ高校生、朝村比銘人。 彼は下校中に包丁を持った男が女の子へ悪意の手を向ける様子を目撃し、それを阻止しようと男と取っ組み…

　俺は『こっくりさん』だ。未来を知りたいと思う人々の求めに応じ、十円玉に憑依した。 　だが、大切なことを忘れていないか？　俺たちに占いをしてもらった後は、『おかえりください』を…

誰のためでもない、三愛紫月から自分に送る小説。 読まれなくても構わない。 私が忘れないために書いたこと。 自分に小説風に送ってみただけのこと。

大学生でクリぼっちの俺は、イブの夜には現実を忘れてぐっすり眠る──はずだったのに。 先輩、なんで深夜に俺の部屋入ってきてんの？ ※2つの視点で構成されています。

　親友の絵里子に彼氏の順平を寝取られたまどか。頼りにしていた友達と、大好きな彼氏に裏切られて絶望していた。 　そんなまどかを「俺が、忘れさせてあげるから」と言って連れ去ったのは、…

必然、運命。 お互いの人生がすれ違う中、何度もそれに逆らいながら愛し合った純愛とは言い難い2人の物語。

……その約束は幼い頃の遠い記憶で。 きっと叶うことはないと忘れたはずなのに……。

　ある放課後、文芸部部長の〈先輩〉が死体で見つかった。部室で起こったその〈密室〉事件は自殺として処理されるも、後日、同じ場所で部員が自殺。そして、関係者である「物覚えの悪い主人…