「民」を含む小説

かつて、大陸を統べる五つの国があった。 蝶の国、獅子の国、鷲の国、知の国、そして──地の底に生きる土竜《もぐら》の国《ドルナーグ》。 四百年前、知の国《ナランサス》を襲った大噴…

　師に愛されず、剣を握る意味を探す少年・仁慈（じんじ）。 　人に愛され、己に潜む宿命を知らぬ幼馴染・治太郎（じたろう）。 　対照的な二人の日常は、山に囚われた謎の巫女・天狐（あ…

魔法使いの夢見る恋はロマンチカ　のその後のお話です。 書いたのはこっちが先になります。 ≪メインカップリング≫ 攻ːオプシディアン(ディル)(19) 砂漠の大国エリモスの国王。…

ブラック企業を辞め、借金返済となんＪだけが生きがいの俺。 ある夜、荒らしと煽り合った直後、異世界に転生し「言霊の勇者」にされた。 使命はただ一つ――煽りスキルで魔王軍をキレさせ、…

壁の外の世界でエネルギー採掘を行う目的で結成された組織、マインナーズの一員として高校生でありながら就職した眞栄城大吾郎。だが、その仕事は採掘とは名ばかりの、大破壊後に現れた新生物…

黒竜を討ち果たした六人の冒険者は、英雄として迎えられた。だが次に託されたのは、ティサ川河口の未踏の地を治め、街を築くという使命だった。新任領主となったシグルド・ストゥーレは、仲間…

第二次世界魔術大戦で勝利した大東陽帝国（日本）は、周辺諸国を植民地として支配し、人間の魂さえもエネルギーとして搾取する世界最強の大国となっていた。そんな帝国に生まれた混血児・一颯…

16歳で公爵家を継いだ少年、アリウス・ヴァルステリア。 亡き父のような「本物の貴族」を目指して努力を重ねるも、領地は衰退し、民は疲弊していた。 そんな彼が成人の儀で授かった天啓は…

令和３年１２月１日、東アジアに位置する島嶼圀華倭（やまと）朝の姫君・愛宮内親王殿下は成人になられた。だが、その心中は揺れていた。圀民の多勢は女帝の誕生を望んでゐるにも係はらず、圀…

名門の令嬢として育った私、リリアーナ。 　舞踏会の夜、第一王子から一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑に晒される――本来なら、そこで全てが終わるはずだった。 　けれど私は知ってい…

農民の少年リトは、スキル判定で「剣士」となり、幼馴染と共に王都を目指す。 その剣は民を守るために振るわれる。 一方、十八年間「奴隷」として生きてきた少年は、鎖を失い、裏社会に…

関東地方のとある県の某市内に住む高校生　真神 巨狼《まかみ ごろう》。 この四月より家族と離れ念願の一人暮らしを始めた 巨狼《ごろう》は何処にでもいる普通の高校生・・・とは少々違…

【とりあえずフォロー！　★と💛がモチベなのでよろしくお願いします】 　ごく普通の会社員・佐藤花子は、ある日突然、魔力至上主義の異世界に「聖女」として召喚される。しかし、魔力測定…

世界の三分の二は、魔王軍の支配下にあった。 破滅の将・六邪神レイズが要塞都市を陥とした夜、人々は絶望した。 その時現れたのは――剣も魔法も持たない、一人の男。 彼の手にあったのは…

「四風十二国」――王の徳が国を潤し、王の驕りが国を腐らせる世界。 現代日本の高校二年生・水城遥は、学校帰りに不可思議な亀裂へ迷い込み、荒れ果てた大地に転落する。そこは白風国。王を…

　底辺労働者ボーイだったミツルは、FIRE、つまりセミリタイア用の資金を貯めていた。 　全ては、ゲーム三昧の生活を送るため。 　だが、会社を退職した直後、世界にダンジョンができ…

高家筆頭吉良上野介は本当に鼻持ちならない男だったのか。松の廊下でいきなり斬りつけた浅野内匠頭の叔父も、むかし同様な事件を起こしていた。似た気質を操る闇の力は……。信濃諏訪へ流され…

悪魔と契約し、魂を捧げて国を繁栄させた女王。 彼女は愛する者を次々に差し出しながら、民の幸福のために国を治めた。 死が目前に迫った彼女の前で、悪魔はほくそ笑む。 「この国には悪…

「君はもう、一人じゃない」 偽りの罪で全てを奪われ、国で最も不毛な土地へ追放された美貌の公爵令息、エリアス。彼が持つ【緑の手】の力は「地味で役立たない」と嘲笑され、その心は凍てつ…

アウルティア大陸はかつて魔王ギルディによって、絶滅の危機に瀕していたころがあった。そんなとき、アメシスト王国の王家の血を引くティラシェイド王子と青の民であるスカイ＝フライハイトを…