「ファンタジー 和風」を含む小説

千年の歴史を誇る陰陽師の名門・天御柱家の跡取り、天御柱蒼真。 彼には霊力がなかった。 式神との契約もできず、霊力測定は「測定不能」。 三年前の神喰い討伐では、仲間を死なせてしまっ…

九尾の狐の母と人間の父を持つ、“半妖”の女子高生――吉祥寺いなり。彼女は「平穏な生活を送りたい」というそんなささやかな願いを胸に高校生活を始めた。ところが、入学早々、烏天狗の松林…

仲間たちと別れて半年余り―― 血族九鬼家の元へ派遣された影狼は、師から教わった修行法を日々継続し、めきめきと力をつけていた。しかし一方、父影虎との関係は……志摩攻略の任務に、早く…

かつて夜の都を悪鬼が跋扈した時代、その鬼を討つ役目を担った一族があった。 文明開化の世を迎えた今、夜を照らす灯りは眩しく、都の大路から鬼の姿は消え失せた。 鬼の無き世に、討鬼の一…

心が疲れたとき、ふと立ち寄りたくなる場所がある。 迷い・痛み・寂しさ―― 人の心に積もる“穢れ”を祓うのは、 白き狐の眷属・真白と、 人懐こい見習い・紡ぎ。 訪れる者の願いに…

｢一度悪事を犯した者が、善人になることは出来ない。｣ 裏社会に名を轟かせる殺し屋一族に生まれた少年、伊狛瑞希。 彼は殺しの才と、一部の人間にのみ宿される"妖術"に恵まれた。 …

狗神家の領土に盗賊が現れた。盗賊の前に現れたのは漆黒の大太刀を扱う浪人。その男の名は餓狼。 死神と揶揄される餓狼の正体は・・・。 人と土地神が共存する地で起こる和風ファンタジー。

　澤渡将典は、皇国でも指折りの名門伯爵家を継ぐ誇り高き若当主。 　同時に、ゲームに登場する悪役令息として殺される、そんな宿命が定められていた。 　……のだが、ある日、見知らぬ誰か…

　あの夏に奪われた命を、怪異となったあの子を、もう失わないために。同じように他者から奪うことになってしまう人物、ヨスガの物語。 　あの子の存在を保つため、ヨスガは生贄をささげな…

鬼は、滅ぼされるべきだったのか。 それを決めたのは、 正義だったのか。 人だったのか。 それとも、物語だったのか。 語られる前にあったものを、ここに記す。

死は終わりではない。 魂は冥府行政庁へと流れ込み、十王の法廷で段階的に裁かれる。 事実、言葉、無自覚の加害、欲望、人生の意味―― 魂は十度の審理を経て、ようやく行き先を決められ…

神々と人間が共生していた大世界は、三百年前の“神殺し”を境に均衡を失った。 極東の島国ヤポンでも、人の文明が森を蝕（むしば）み、神々と人間の軋轢が増していく。 そんな時代、原生…

『怪異現象』── 年間数百件に及ぶ原因不明の死亡、失踪、精神崩壊をもたらす現象に、そう名付けられた。 都市伝説。怪談。 それらは単なる噂話ではない。 人の“負の感情”──憎しみ…

時は世紀末！ 嘉吉・応仁に続き明応の大乱によって室町幕府は目のハイライトが無くなるほど散々に蹂躙され、最早かつての栄華は見る影も無かった。 （え？　元々そんな栄華は無い？） …

その世界は最後まで生き残った貴王姫を求めている―――― 目覚めた璃朱を待っていたのは五人の彼女を護る者達だった。 貴王姫である彼女はしかし、貴王姫同士の争い――姫取合戦を回避する…

　大学受験を目前としたある日、転んだ男の子を庇って交通事故に遭った私。 　しかし目を覚ますと、そこは大昔の日本。そして自分は八大龍王の筆頭にして龍族の長である「難陀龍王」を父に…

とある極東の島国。 その大地には、多くの生物や動物と共に繁栄する三つの種族が存在していた。 人の怨念、執念、時に全く偶発的に生まれ、世の裏に静かに蔓延る異形の存在「妖魔」 妖…

霊を「視る・話す・触れる」力を持つ少女、橘莉緒。 彼女は守護霊・樹と凛に導かれ、迷える霊たちを救いながら、 己の“霊縁師”としての宿命と向き合っていく。 助け、戦い、時に霊たちと…

黒川ツバメは、空想癖のある女子中学生。ある雨の日、町で一番大きな河に落ちたツバメは、川底で巨大な白い龍と出会う。 カンダチと名乗った白い龍が、ツバメに言うことは「俺の大事な玉が…