「月」を含む小説

> 1985年8月12日、日航機墜落。その夜、17時間にわたり日本中が固唾をのんで見守った緊急特番があった。キャスター席にいたのは、その日、局を去ったはずの女、壬生さゆり。テレビ…

女子高校生二人が自宅で勉強をする話です。 「文学フリマ東京41」（2025年11月23日開催）で清香舎様のキカン誌『霞と息』にシスターフッド作品を寄稿しておりまして、私はいつも…

特殊能力による犯罪が激増した現代。 法で裁けぬ、あるいは法廷に立つ前に執行すべきと判断された凶悪犯に対し、 現場で直接「死刑」を執行する非情の組織、警視庁捜査第七課刑法第９条執…

高校3年生の始業式の日、僕こと大多亮はそれまで話したこともない女子、城ヶ崎麗華から突然告白された。 彼女によれば、僕が「別れる」と言った瞬間に強制的に高3の4月に引き戻され、か…

2025年10月13日の近況ノートから、すべては始まります。 コリがひどすぎて呼吸ができなくなった！ 切っても切れない関係の身体のコリ。 まるで、幼馴染がラスボスだったみたい…

　 　2085年4月5日17時28分、終末の刻と呼ばれる大災害が発生した。 　それから20年……失われたモノを取り戻すかのように、時計の針は進む。 　その中心にいる者。 　異能を…

君を殺す。ーそう僕は決意した。 古い屋敷でごく普通の家族と過ごしていた。 しかし、ある日僕以外の全員が殺されてしまう。ー君(冥土)によって。 そして、数年後。 　　　　「雇って欲…

長い引きこもり生活を終え、学校へ戻ることにした星野彰。 彼を支えてくれたのは、毎日メッセージをくれた“彼女”──穂緒月朝菊だった。 不器用な会話、桜の下での告白。 すべてが本当…

──最悪の出会いが、「家族」になった日。 ピアノ漬けの毎日を送る眼鏡っ子少女・東雲雨子(しののめ・あめこ)は、クールで何かと突っかかってくる、黄色と黒のツートンカラーの髪色を持…

かつて弓道の天才少女と呼ばれた奥村結月は、ワケあって弓道を引退して田舎の高校に転入した。もう二度と弓道はしないと心に誓った結月だったが、同級生の内藤春馬に絡まれて流鏑馬に魅了され…

大学生・永見瞬助は、命の危機に瀕すると時間を止める能力を持つ。だが、自分もまわりも、すべてが止まり動けない。 静止した世界で使えるのは思考だけ。彼は時間停止中に思考することで時間…

「私にこんな大役が務まるとは思えません！」 勇者によって魔王は倒され、世界は平和になった——はずだった。 城下町で薬屋を営む魔道士・チコルは、ある日突然王宮に召し出される。 下さ…

人々が寝静まり、静寂に包まれる夜。 星々が輝き、月が誇らしく光っている筈の夜に、女性や子供が一人で出歩いてはいけない理由、それは「影憑き」が人々を襲うからである。 月の様に輝く「…

ある朝、世界が壊れた。 クラスメイトも、先生も、家族も、すれ違う他人でさえも――全員、僕の顔をしていた。 原因不明の顔面認識異常。 世界が突然「自分のコピー」だらけに見える…

「ほりおこしてはいけない物語」って誰しもがもっていると思うの。 話したくても話せない、それ以上詮索はしてはいけない。 本能でそう感じる。そんなお話 あなたのほりおこしてはい…

砂漠の王国・モーント。 奴隷として売られてきた少女・エメは、市場で一人の青年に買われる。 その額、五千リグル――尋常ではない大金だった。 「お前は、王の側仕えとなるのだ」 …

　戦争で荒廃した死の都市。スカベンジャーのレオは、廃墟となったデパートで奇妙な青年アリスと出会う。彼は色褪せたドレスを身につけ、美しいものを集めることに執着していた。 　色と時間…

9月、10月と続けてきましたが、 11月はハイブリッドで、 小説、漫画、アート本、絵本、 ごた混ぜで「月10冊」目指します。

『愛の鳥』 “黒黴”という謎の物体が地球を汚染した近未来。絶滅の時を静かに待つばかりの人間を救ったのは「ミール」というAIだった。 しかしその後、人間が辿り着く未来は、ミールの望…

孤児の少年エルマー・ハイゼは、この世のどこにも自分の居場所はないと感じつつ生きていた。 生まれつきの黒髪と赤い瞳が原因で、田舎町の迷信深い者たちには「魔物の血」を引くと遠巻きにさ…