概要
彼はただ転がり続けた。自らの意思で
初めて失敗をしたとあるエリート。
彼はそのことに耐えられず、家族のもとに帰らずただ呆然と人気のない公園で佇む。
そこで声をかけてきたのは、かつての先輩。今はホームレスとなった、男だった。
彼はそのことに耐えられず、家族のもとに帰らずただ呆然と人気のない公園で佇む。
そこで声をかけてきたのは、かつての先輩。今はホームレスとなった、男だった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!転がり続けたことで、角が取れ丸くなったのかもしれない
とあるホームレスの、栄光からの転落人生が語られる本作。
きっと、最初はとても大きくて、角のある人物だったのだろうと思います。
プライドの高さから武装するかのように、己を守るために肥大化していった若き頃。
うーん、自分と重なりますね。
自分を偉く見せたい、何者かになりたいという若さゆえの願望が見えるような気がします。
しかし、あくまで付け焼刃なのですよね。
本物の実力が求められる場所では、そのメッキがはがされ……結果、転がり落されることになる。
それでもまだ「かつての栄光」が忘れられず、すがるように身を虚飾で固めようとするも、勢いがついて転がる身ではそれすらままならず落ちていく……。
決して他…続きを読む - ★★ Very Good!!優しい嘘つきはもう立たない
嘘をついてきた。何度も何度も。そして、それは見抜かれてしまった。
自分の墓場まで心を決めている人の嘘とはどんなものだったのだろうか。本当に周りの人は嘘つきだから彼から離れていったのだろうか。
この話を読むとただ励ましているだけじゃない、ホームレスの彼の語られない人生が気になって仕方ない。「最後まで転がり続ける」決意をするほどの転落とはなんだ。
きっと、励まされた彼もそれが腑に落ちなかったのだろう。そして公園へ余計に居座ったんじゃないか。でもホームレスは、彼が「帰れない理由」に納得していないと感じたのだろう。そのすれ違いが、既に答えを出しているのかもしれない。
だって、「俺は最後まで転がり続…続きを読む