概要
捕虜交換。条件は一つ――ミーシャを返せ。
1968年、寄宿学校(インテルナート)。夕方が近づくと、廊下の音は壁に貼りつき、子どもたちは息をひそめる。
憲兵組のベレゾフスキー(12)は音楽室で、バイオリンのケースが置き去りになっているのを見つけた――それは、ミーシャが連れ去られた合図だった。
救いに行けば身代金を取られる。なら先に、こちらが捕虜を取る。
点とパンと噂が回る夜、子どもたちは順序で勝ちに行く。
『六度半の坂』『ヴォロンツォフの影』(ステキブンゲイ連載)につながる外伝――ミーシャ10歳の物語。
憲兵組のベレゾフスキー(12)は音楽室で、バイオリンのケースが置き去りになっているのを見つけた――それは、ミーシャが連れ去られた合図だった。
救いに行けば身代金を取られる。なら先に、こちらが捕虜を取る。
点とパンと噂が回る夜、子どもたちは順序で勝ちに行く。
『六度半の坂』『ヴォロンツォフの影』(ステキブンゲイ連載)につながる外伝――ミーシャ10歳の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!静謐な中の動きと事件
正直、私の読解力不足もあって作者さんの意図したものの全てを汲み取れたとは思っていませんが、ミーシャが翻弄されていく点、捕虜交換の場面の緊張感、エンディングに向かうにつれての爽やかさなどが印象に残りました。
静謐で凝りすぎない文体が心地よく読めました。
惜しまれるのは私に当時のロシアの背景知識がないために、細かい点を思い浮かべられなかったり、軍や戦争の知識が少ないために子供たちの真剣さへの共感が少し不足してしまった点です。
もう一度読み返してみて、引っ掛かりのある点を本当の戦争や捕虜に置き換えて読んでみたらもう少し作者さんの意図に近づける気がしているので、再読してみようと思います。