冬の夜空を眺めて…色々な奇跡を想う。

雪の降る日に、只でさえキツい仕事から
戻った父に『何か温かいモノが欲しい』と
子供が言う。
 日々の肉体労働に加えて、三年前に出て
行った妻の代わりに家事や子供の世話まで
担っているというのに。それでも父は
雪の降る戸外へと『何か温かいモノ』を
求めて出て行くのだが…。

場末のアパートの一室で、その日雇いの
肉体労働で幼い子供を育てる父。
妻は三年前に愛想を尽かし、子供を残して
出て行ってしまった。

    と、思っていたら。

あれよあれよと見知らぬ天地へと運ばれて
いつの間にか遠い草原で満天の星々を
仰ぎ見る様な。

 それでも、この不思議な物語の根底には
一貫した愛情と悲しみが


天の川の如くに滲みながら煌めいている。