桃花煙る、誰が為の桃源郷。

画一的。均一化。群の秩序を保つための「一」として生まれ、育つ者たち。
穢れつきにも、穢れつきの用途。
災いとなるはずの身は、這い出た呪いは、まやかしの桃源郷を侵食した。

悍ましきものが滅びゆくさまは美しく、救われた喜びは存外仄暗い。
蟲喰いの桃が桃源郷を喰らうさまを、どうぞご照覧あれ。