贈り物をするときに重視すべき項目は、なんだろう?
相手の性別?年齢?肩書き?趣味嗜好?
相手のことを想ったつもりで、相手を型に嵌めようとはしていないだろうか。
相手の周囲にとって都合の良い存在に落とし込むための道具として、贈り物を選んでしまっていないだろうか。
なんらかの役割を期待されていることが読み取れるものだったとしても、自分が使うためのものであれば、まだいいのかもしれない。
本作は結婚、妊娠、出産を経た女性が一人の人間や女性としての自分を消され、妻や母としての役割を求められるようになる過程を、受け取る贈り物の変化を通して生々しく描いている。
社会にはきっと、彼女のようにギリギリのところで踏みとどまっている女性がたくさんいることだろう。
どうか知ってほしい。彼女たちの存在を。苦しみを。
そして、今一度考えてみてほしい。
あなたの贈り物は、誰かを傷つける凶器になっていないだろうか?