すこしだけ壊れた日常と


世界中に謎の裂け目『ゲート』が現れた! そんな驚きの展開に対し、この物語は随分と冷静で、ただものではない雰囲気を醸し出す。

主人公の少女は日常に対し、どうにも退屈さ、或いは平坦さを抱えているそう。そんな彼女が圧倒的な非日常に、ごくごく冷静に踏み込んでいく。

ゲートの向こうでも、彼女の落ち着きはほとんど変わらない。だが、逆に日常生活の行動が徐々に歪んできているように感じるのは気のせいだろうか。

静かに、しかし確実におかしくなっていく世界を描く、その不気味さが癖になる。どこか不思議なファンタジーです。

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