アオハルの心情の機微を細やかに描く、ほろ苦い恋愛短編。

 サッカー大好き少年の航は、試合でゴールを決めたら「あの子」に告白するという。航のことを心の底では良く思っていた幼馴染・ひなたは「あの子」に対して嫉妬と葛藤を抱えてしまい――。

 ラブコメの王道である三角関係。その当事者の視点から、ほろ苦い青春の恋愛模様が描かれます。読んでいるとひなたの心情の動きが生き生きと伝わってきて、胸が締め付けられる心地がしました。

 三人の気持ちはそれぞれ少しずつすれ違い、微妙に交錯してしまいます。その「ズレ」がなんとももどかしかったです。

 読み終えたときには、自分は相当ひなたに感情移入していたんだなと気づかされました。

 主人公と一緒に複雑な恋愛関係に巻き込まれてみたいという方、是非読んでみてください! 読後には深い余韻に浸ることができること必至です!