月はいつもそこにある

如何に魅力的な音楽といえども四六時中流れていれば不快にもなる
静かで優しい音楽でも、ずっと流れていては印象も大きく変わるというもの
だが同時に、どんな時でも流れる音楽が安心や癒しを与えることもある
既に印象が二度も反転した後では、死後も流れるピアノの旋律に抱くのも恐怖ではなくよろこび

夜が毎日訪れるように流れる音楽
作中で提示された写し鏡を思わせる月の光への反応は、女性が聞いた時に何を想っていたのが反映されるかのようで
そんなホラーではあるが怖さ以上に優しさを感じる物語、実に見事といいますか

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