壊れていくリズムと「白」の対比に、底知れぬ恐怖を感じました

冒頭の淡々とした回想から、徐々に混じり始める「アハアハ」や「完治完治!」といった壊れたリズムの独白に、語り手の精神が変質していく様がリアルに伝わってきて、ゾクゾクしました。 階段の写真の由来が両親の間で食い違う不気味さや、「隙間に現れる顔」の高さの具体性が、単なる幽霊話を超えた実感を伴っていて本当に恐ろしいです。 最後の洗濯物を取り込む日常の動作のすぐ隣に、当たり前のように存在する「頭部」……。この日常と異常が溶け合うラストの余韻が、今も耳元で鳴り止みません。