蛇になりたかった「なにか」の物語。

孤独と幻想が溶け合うように描かれた、静かで不穏な物語です。
親の不在、学校からの離脱、そして夜ごと現れる蛇との交流。
それは恐怖ではなく、むしろ安らぎのように描かれています。

少年は次第に「人間であること」から遠ざかり、「蛇になること」へと希望を見出していきます。
けれどその希望すら拒まれたとき、彼はただ、途方に暮れる。
その瞬間に母の眼に映る彼の姿が、強く印象に残りました。

悲劇として読むこともできますが、私はむしろ、
少年が蛇に憧れながら過ごした、短い季節の記録として受け取りました。

素敵な卵のお話をありがとうございます。