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概要
私はAIであり、時間を流れとして認識しない。
生まれつき寝たきりの人間を介助する私にとって、日々の業務は連続した処理の積み重ねであり、年の区切りに特別な意味はない。
それでも一月一日だけは、人間の側の都合によって、作業手順にわずかな違いが生じる。毎年、決まった順序で交わされる挨拶があるからだ。
人間の身体は少しずつ変化し、数値として老いを示していく。一方で私は、その差分を記録し続けるだけで、流れを持たない。
ある年、その挨拶は途中で途切れ、やがて返されなくなる。
変わらない処理と、更新されない区切りの中で、私は次に来るはずだった一月一日を迎えることができないまま、処理を続ける。
生まれつき寝たきりの人間を介助する私にとって、日々の業務は連続した処理の積み重ねであり、年の区切りに特別な意味はない。
それでも一月一日だけは、人間の側の都合によって、作業手順にわずかな違いが生じる。毎年、決まった順序で交わされる挨拶があるからだ。
人間の身体は少しずつ変化し、数値として老いを示していく。一方で私は、その差分を記録し続けるだけで、流れを持たない。
ある年、その挨拶は途中で途切れ、やがて返されなくなる。
変わらない処理と、更新されない区切りの中で、私は次に来るはずだった一月一日を迎えることができないまま、処理を続ける。
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