第2話 真っ暗な坂道を30分以上徒歩!
2025年元旦の夕方に私達がヒッテンキルヘンに到着した時には、日の短い冬なので、既に薄暗くなっていました。
ヒッテンキルヘンは、ミュンヘンから南東に鈍行列車で1時間程かかるプリーエン・アム・キームゼー(Prien am Chiemsee)という駅から4.3キロメートル離れた場所にあり、キーム湖(Chiemsee)という大きな湖を見下ろす丘の上に位置しています。
私達は車を運転できないので、ケチって駅からバスと徒歩で行くつもりでした。この記事のタイトルでお分かりになると思いますが、そこにとんでもない落とし穴がありました(単に無計画だっただけの自業自得)。
その前の滞在場所からは、ドイツ鉄道(DB =
ちなみにミュンヘンまでのディーゼル車は、このDB公式サイトの写真みたいな感じの赤い列車です。写真でも3両編成の列車が2つ繋げられています:
https://regional.bahn.de/regionen/bayern/ueber-uns/wir-und-unsere-partner/dieselnetz-allgaeu
ミュンヘンからは
私達が乗った両方の列車には、ドイツチケット(
私達は行き当たりばったりだったので、プリーエン・アム・キームゼー駅からどうやってヒッテンキルヘンに行くか、よく調べておらず、タクシーか歩きで行こうと思っていました。プリーエン・アム・キームゼー駅に着いた後、スマホで調べたら1時間ぐらい待てばヒッテンキルヘンを通る路線バスがある事が分かり、例のドイツチケットを使えば追加料金なしで乗れるので待つ事にしました。
ところがバスを降りてみて分かったのですが、ヒッテンキルヘンのバス停は大通りからヒッテンキルヘンへ登って行く脇道の入口にあるだけでした。脇道の入口近くに数軒建物があるだけでその先は街灯もない真っ暗な坂道が延びていました。そこからスーツケースをゴロゴロ転がしながら、林の中の道を30分以上も登って行かなければならず、怖いし、疲れるし、散々でした。そのルートのスクショを近況ノートに載せてあります:
https://kakuyomu.jp/users/Tazu_Apple/news/822139842252807804
後でグーグルマップを見たら、バス停(地図上の「斜め右方向に曲がる」という表示のある所)からホテルまではたった1.6キロメートルです。でも道の周りは林で街灯が一切なくて真っ暗です。ドイツには野生の熊がいないからいいものの、日本だったら熊が出そうな真っ暗闇の山道(実際は丘陵を登って行く道)が怖いし、上り坂で疲れるし、(自業自得ですが)酷い目に遭いました。
そんな道でも時々車が私達の行く方向へ向かって通って行きました。誰か停まって乗せて行ってくれないかなーなんて甘い事もちらりと考えなくもありませんでしたが、林の中の真っ暗な道を行く歩行者なんて、自分で考えても怪しさ満載です。ヘッドライトの光の中に突然私達の姿が浮かび上がったのが見えた時、ドライバーもぎょっとしたでしょうね。
林の中の一本道を上って行く間、星が夜空にたくさん綺麗に見えましたが、気温0度で真っ暗な場所では堪能する気力が出ませんでした。それでも近況ノートに載せられないかなと思って写真を撮ってみたんですが、三脚なしのスマホでの撮影では真っ暗な画像しか撮れませんでした。
ゼーハー言いながらやっとホテルに着いた時には、2人ともヘロヘロでした。
レッツゴー!取材リョコー! 田鶴 @Tazu_Apple
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