特になにも起きていないが、ここまで緊張感が続くのが面白かったです。妻の無邪気さと夫の疑心暗鬼による、夫の一人芝居的な内面描写に思わず共感してしまいました。私も記念日はしっかりと覚えておこうと思いました。ところでいったい何の記念日だったのかは私にはわかりませんでした。
主人公・あっくん。結婚してもうすぐ一年。夫婦仲も良好のご様子で何より。定時で仕事を終え、愛する妻・弘美の待つ家に「ただいまー」待っていたのは可愛い妻と、そして、ろうそくの灯ったホールケーキ。「あっくん、おめでとう~♡」あっくんは焦る。今日が何の記念日なのか、まったく心当たりがないのだ――!今夜あっくんは無事乗り切れるのか。というか、それで済むのか。読み終えた瞬間、きっとあなたも口にするだろう。「○○○?」と。
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