召喚勇者は異世界を好きになりたい

―—たとえ、壊されたとしても。

【あらすじ】

晴海は「勇者」のひとりとして異世界に召喚される。
よくある異世界召喚として、勇者に課せられたのは魔王討伐だった―—はずだった。

だが、彼に与えられたのは、討伐でも栄光でもない。
役に立つ存在へと作り変えられる日々だった。

それでも晴海は、人を信じた。
その信頼すら裏切られるとも知らずに。

やがて彼の前に現れる、ひとりの男。
国を守りたい男と、
壊れてしまった勇者が出会うとき、
物語は痛みを伴って転がり始める。

人は、どこまで壊れるのか。
異世界に、本当に救いはあるのか。

これは、憎い世界を許したいと願ってしまった勇者の物語である―—。

※本作は暴力・人体実験・精神的苦痛を伴う描写を含みます。
苦手な方はご注意ください。