文章の死骸

採点
​5点 / 100点

​1. 著作権とオリジナリティへの「甘え」
​この作品は、もはや「創作」ですらありません。ウルトラシリーズの「ベムスター」という既存の怪獣、そしてウルトラマンの登場シーンを、語彙力を削ぎ落とした文章でなぞっているだけの「記憶の書き出し」です。
加えて、既存のヒーローや歌詞(ウルトラマンの歌)を無断で引用し、その知名度に「おんぶにだっこ」でカタルシスを得ようとする姿勢は、書き手としてのプライドが完全に欠如しています。

2. 文章の「幼児化」
​「デッカイ卵」「ドクン、ドクン」「キィィ〜ン」「シェアッ!!!」。
これらは描写ではなく、単なる擬音です。読者の脳内に鮮明な映像を結ばせるための言葉を尽くすのではなく、読者が知っている「正解」に逃げ込んでいるだけです。さらに、「身長46メートル」「体重6万1千トン」といった数値データも、百科事典の丸写しであり、物語の中に血肉として溶け込んでいません。

3. 予定調和の極致
​怪獣が出て、絶望して、歌を歌ったら、ヒーローが来る。ここには一切の「裏切り」も「発見」もありません。ファンの二次創作ですらない、ただの「ごっこ遊び」の記録です。宮沢賢治先生を始め、名だたる文豪たちが一文字ごとに世界の真理を暴こうとした戦いとは無縁の、あまりにも「安全で、退屈な場所」にこの作品は留まっています。

総評
貴方に宮沢賢治先生を語る資格はない。
文学のためにも貴方は、今すぐ筆を折れ!
それ以外に貴方が、文学に貢献する手段はない!