祝う文字が、刃に変わるまで

何気ない漢字の書き間違いから始まる違和感が、少しずつ恐怖へと変質していく展開が非常に秀逸でした。
祝と呪、その一字のズレに込められた執着と歪みが、日常の中に静かに忍び込み、気づいた時には取り返しのつかない地点まで迫っている構成に引き込まれます。

主人公が文体の不自然さに気づく場面は、言葉そのものが持つ力と怖さを強く印象づけ、クライマックスの現実的な暴力へと無理なく繋がっていました。

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