案内先は地獄でよろしいでしょうか？

①　あらすじ
　この物語は死後の人間を導く案内人とその補佐官による魂の向かうべき道筋を示すお話である。

　死後の人間の行き先は天国と地獄。それに現（うつつ）がある。
　天国と地獄の解釈は一般的な考え方のままで、天国は生前に善行を行った人間が地獄は生前に悪行を行った人間が向かうべき場所である。

　現はこの作品では現送（うつつおく）りと表現しています。この現送りは天国にも地獄にも該当しない人間が生まれ変わるという意味です。分かりやすく言えば、転生と同義と捉えて頂いて大丈夫です。

　当作品では、天国や地獄にランクがあり、順に並べると以下のようになります。
　天国は左（番号の若い）が良く、地獄は右（松）が悪いです。
　１番天国＞２番天国＞３番天国＞現送り＞梅地獄＞竹地獄＞松地獄

②　登場人物…続きを読む