物語は、不遇な低位治癒師の男の不穏な捨て台詞から始まる

ぺラゴス王国の名門ホロス家に生まれながら、治癒魔法が苦手な少年クーラ。

王城では原因不明の病が流行り、天才治癒師の兄ソーテリアですら治せない事態に。

動物の腹から見つかった“黒い種”は、病の核心なのか。

軽口魔法騎士ボレアスとともに、クーラは王国の抱える闇へ踏み込んでいく。

不穏な空気を漂わせつつも、ボレアスとの軽快な掛け合いでテンポが重たくなり過ぎない1作。