因習村に蠢く名を呼んではいけない何か

主人公は民俗学を専攻する学生。
夏休みを利用してフィールドワークとして訪れた村には掟があった。
夜中に振り向いてはいけないという掟を、時計のズレにより破ってしまった青年に向けられる険しい視線。そして謎の少女。
閉鎖的な村の絡みつくような空気感がゾクリと背筋を震わせる作品。
果たして名を呼んではいけない神とは何だったのか。
読了とともに余韻が押し寄せる、そんな作品です。ぜひご一読を。

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