第7話 懸賞に向けたあらすじ

キャラクター紹介


アントニオ(神木隆之介)

小劇場「ベニス座」の座付き作家兼オーナー。恐妻に尻に敷かれ、次回公演のため融資が必要。普通に芝居を書きたいだけなのに、国家と契約に振り回される主人公。



ポーシャ(恐妻)

劇団の看板女優でアントニオの妻。気が強く、舞台の主役にこだわる。

今回は台詞なしだが、存在感で圧をかける。



シャイロック(西村雅彦)

戦前の監視社会で「契約遵守課」課長。検閲官として芝居を取り締まり、

「お国のため」を3回入れることを条件に融資を許可。

堅物だが、最後に笑いで崩れる。


バッサーニオ(瀬戸康史)

若手俳優でアントニオの劇団員。ジェシカと恋仲。国外脱出を計画するが、

誤解で国家に追われる。


ジェシカ(シルビア・グラブ)

シャイロックの娘。父の堅物ぶりに嫌気がさし、バッサーニオと恋に落ちる。

国外脱出を計画するが、最後は劇団に残る。


判事(浜辺美波)

法務部の新人。知識不足だが、ハッタリで裁判を仕切る。最後に

「これ、法律的にOKですかね?」とオチをつける。


三幕構成


第一幕:契約は笑う


アントニオが融資を求めてシャイロックに会う。

シャイロックは「肉一ポンド」を条件に提示。

アントニオは「焼肉パーティー?」と勘違い → 誤送信ならぬ盗聴で「反逆の暗号」と誤解される。

奥さんは「主役は私よ!」と圧をかける(台詞なし、存在感のみ)。のちの伏線。

モノローグ:「僕はただ、静かに芝居を書きたいだけなんです…」


第二幕:誤解と暴走


バッサーニオとジェシカがカフェで「国外脱出」を計画 →

盗聴されて監視局が動く。

シャイロックが検閲を開始。「『セ』は危険だ!笑いは国家を腐らせる!」と演説。

条件提示:「台本に『お国のため』を三回入れろ!」

アントニオは絶望モノローグ:「僕、ただの小屋主なんですけど…」


第三幕:裁判は会議室で


即席裁判。判事が「血を一滴も流してはいけません」と逆転。

アントニオが書き直した台本を提出:「お肉のため、お肉のため、お肉のため」+「お肉は食ってもいいが割り下はすするな」。

シャイロックが爆笑し、契約書を破り捨てる。

最後に判事が「これ、法律的にOKですかね?」で幕

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ベニス商事の人々 稲富良次 @nakancp

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ