二人が奏でる音楽は、足音

哀しい戦争がございました。

人間族と、妖精族。

しかし、話を聞けば聞くほど、価値観も、美的感覚も、おかしな言葉ですが人間観も、
変わらないように感じるのです。
そもそもが、言葉で通じ合えるのです。


そんな2種族はどうして戦う事になったのか? いがみあいであるとか、領土の問題であるとかされていますが、結局のところ、なんで戦争をしているのか、どちらにも分かってはいなかったのでしょうか?





人間のバルトマン少尉。

そして、妖精の音楽家、イーファ。



互いに、戦争で家族を失い、何もかもを失ったもの同士は偶然出会いました。




これは、


何から何まで立場の違う、本来分かり合えるはずのないいわば……

水と油の関係であったはずの二人の、心の交流の物語にございます。



季節的にもうすぐ雪が降る頃ですな。

そんな時に思い出すのでしょうか。ああ、妖精が舞っていると。