二人が奏でる音楽は、足音
- ★★★ Excellent!!!
哀しい戦争がございました。
人間族と、妖精族。
しかし、話を聞けば聞くほど、価値観も、美的感覚も、おかしな言葉ですが人間観も、
変わらないように感じるのです。
そもそもが、言葉で通じ合えるのです。
そんな2種族はどうして戦う事になったのか? いがみあいであるとか、領土の問題であるとかされていますが、結局のところ、なんで戦争をしているのか、どちらにも分かってはいなかったのでしょうか?
人間のバルトマン少尉。
そして、妖精の音楽家、イーファ。
互いに、戦争で家族を失い、何もかもを失ったもの同士は偶然出会いました。
これは、
何から何まで立場の違う、本来分かり合えるはずのないいわば……
水と油の関係であったはずの二人の、心の交流の物語にございます。
季節的にもうすぐ雪が降る頃ですな。
そんな時に思い出すのでしょうか。ああ、妖精が舞っていると。