“恥”から“誇り”へ—セルフレビューで見る自分だけの景色

 セルフレビューという大胆な手法で自作と向き合う深見双葉さんの文章には、恥を超えて自分自身を肯定し、作品を心から愛する強さがあふれています。「バズらなかった」悔しさも、「自分の声を自分で認める」という新しい挑戦に昇華させる姿は、すべての創作を志す人に勇気をくれるはず。

 特に『ゆびきりげんまん』のレビューは、ペットロスの痛みや愛する存在との約束を、詩のような優しさで包み込みます。死を「終わり」ではなく「またね」へと変える、その希望のまなざしは、読後にきっとあたたかい涙を運んでくれます。創作への新しい扉を開きたい方、そして自分の言葉を信じたい方に、ぜひ読んでほしい一作です。