校庭に生えた一本の桜。それは不自然なほどに赤色が濃い桜の木だった。
母校であるその中学校に赴任した教師・谷村は何を思うのか……?
隠された秘密が少しずつ露になっていくにつれ、ジワジワと押し寄せてくる恐怖の波。タイトルの示す意味が明らかになったとき、あなたは確実に戦慄することとなるでしょう。
後編で明かされる真相も唐突感がありません。前編や中編を注意深く読めば、不穏な違和感を感じ取ることができるようになっています。
学園ホラーというと生徒視点のものが多い印象ですが、本作は教師視点。王道を攻めていながらも、通常とはひと味違う捻りの加わった作品に仕上がっています。