死体から始まる神話。 笑って、壊して、生き残れ。

重い設定を背負わせているのに、二ラティのぼやきと毒の効いた会話が不思議と読み手を笑わせ、気づけば胸を締め付ける。
ゴミ捨て場からの蘇生、仲間への失望、脳内の同居人。
どれも救いがないのに、語り口が軽やかで、だからこそ感情が真っ直ぐ刺さる。
笑って読み進めた先で、ふと寒さが残る、その落差がクセになる物語。