なあ、誰か頼むよ。私は絵は描けないし動画も作れない、声だってあてられない。
だけどこの小説の映像作品が観たいんだ。
そうだな、セル画。セル画がいい。
火花を散らす銃も、土煙をあげて走る車も、ごちゃごちゃしてるスラム街も、情景が全部セル画で浮かび上がるんだ。
金属生命体を3Dモデルで作るなんて野暮なことはやめてくれよ。ぬらぬらしたような、セル画特有のあの質感で見たいんだ。
強くてかっこよくて愛嬌があって豪胆なババアは好きか?
私は好きだ。そうだ、主人公ニラティのことだ。50過ぎのババアに恋しちまったし憧れちまった。どうしてくれるんだ。あぁ、ニラティの爪の垢を煎じて飲みたい。
以前どこかのスペースで「俺ってすごいだろ?」と仰られていたな。ああ、想像以上だよ。すごいなんてレベルじゃない。これは惑星神話だよ。
アクが強い作品、ご冗談を。旨みの間違いでは?
この作品がどれだけ素晴らしいのか、私のレビューを読まなくたって、他の方のレビューを見れば一目瞭然だ。
だから誰か映像化してくれ。
対価が必要か?
そうだな、私は酒も煙草もしない。
肺と肝臓は多分綺麗だ。それぞれ半分でどうかな?
何、足りない?そんな後生な……。
(とても面白いです!SFパンク、ディストピアものがお好きな方はぜひ!あと各話タイトルが非常におしゃれです!作者さんのセンスの良さを感じます!)
金属生命体の字面を見たとき、ホライゾンゼロドーンを思い出した。
あの作品は金属生命体ではないが、ロボットの動物なんてわけわからんものが蔓延る世界、どうせ碌な考えもなく適当な世界観なんだろうと高を括っていたが、濃密な世界観に度肝を抜かれた記憶がある。
本作もそれに似た系譜だ。
そう、イカれたBBAが世界の片隅で金属生命体と乳繰り合っている話ではない。
この作品には世界があった。
種族を超えた上限関係である、セラヴィン、ヴァルセトラ、トラカンそして、主人公であるニラティも含まれるシュランダと、人類の脅威でありながら、倒すと電子機器の材料となり高値で取引されるレアメタルになるため、シュランダに狩りの対象にされる金属生命体。そして、レアメタルはヴァルセトラも欲しがっている……
この複雑に絡みあう設定が、やがて読み進めていくうちにすべての何故?の一つ一つにはちゃんと理由が用意されている。
そのすべてが解き明かされ、一つに繋がっていく様は圧巻の一言。
緻密な設定、世界観に酔いしれたいのであれば、この作品を心からお勧めします。
どちゃくそ面白い。日常編からもうずっと面白いのに、30話から始まるドライブアクションシーンがギアぶち上げて面白い。アクションタグつけた方がいいぐらいドライブキメてる。
52話から骨太SFが顔を覗かせ、63話からド派手なミリタリーアクション。ここはなんてデパートだ。
なぜ引き込まれるのか?この理由がわからなくて、一瞬自らに問いかけた。サイバーパンクだからか?違う。
「展開が読めない」のに「期待に応える」からだ。
まず主人公が五十年は生きたババアなのがイカれてる。豪快で軽快なセリフ回しもイカしてる。
イカしてるのに話の筋がイカれてない。しっかり科学知識も繰り出す。
特に交渉パート、洒落てるのに納得させられる、「雰囲気」と「筋」で読ませられてしまうその引力は何なのだろう。
キャラが生きているどころじゃない。「私がキャラを、横で見てしまっている」。
映像やゲームの中毒性と同じだ。「目が離せない」、アクションシーンで他のことを考えるか?つまりそういうことだ。
展開が読めない、アクション大ありのエンターテインメントで十分かと思いきや、バディものとして子を育てる情操教育まで入れ込んできた。
すべての水準が高すぎる。何者なんだこの作家、ポケットから夢を取り出すネコ型サイボーグだってのかい?
最新話まで読んだら分かる。「そうくるか」「そういうことか」「他に見たことないぜ…」
こりゃサイバーパンクの枠じゃ収まらないSF小説&エンターテインメントノベルだ。
私が感じ取った作風は「流れ」だ。会話とアクションと展開の流れ。正直才能に嫉妬するね。
仲間に「マム」と慕われた伝説の女傑・ニラティ。
金属生命体を狩るレアメタルハンターとして、誰よりも鋭く、誰よりも強く生きてきた。
だが最後の戦いで、彼女は死んだ。全ての証拠がそう語っていた。
……にもかかわらず、彼女は再び目を覚ます。
若返った肉体。機械と化した右目。
記憶と精神はそのままに、だが確実に「何か」が違っている。
助けを求めたのは、旧友ヴィヤーサン。
かつての信頼は変わらず、だが世界は――いや、何より彼女自身が、もう元には戻れない。
都市《サンジーヴァナ》。
暴力と欲望が支配するこの腐敗都市の片隅で、彼女は再び「帰還」を宣言する。
記憶は生きている。誇りも、気骨も、鉄のように。
死を越えて戻った女傑が、今、全てを確かめるために再び歩き出す。
『集えSF好き。貴方の求めるものはここに在る』
SF好きの読者様に聞きたいことがあります。
「貴方はSF小説のどこが好きですか?」
未来を感じさせる世界観ですか?
科学知識を基にした道具の数々ですか?
それとも、濃密で重厚な文章ですか?
この質問に「YES」と答えるなら、こちらを読んでみませんか。
質問したものすべてが揃っています。
「NO」と答えるなら、こちらを読んでみましょう。
質問したものすべてに理解を示せるはずです。
SFが好きではない読者様も一読してみてはいかがでしょうか。
この機会に好きになるかもしれません。
重厚な世界観にはまるかもしれません。
ネタバレになるので内容は多くは語りません。
その目で確かめてください。
自分が言えるのはただ一言――――若返りババアっていいよね。