赤髪の悪魔が笑う時。緻密に計算された「血の物語」に圧倒されました。
- ★★★ Excellent!!!
第1話の結末、イレーヌが金髪のかつらを剥ぎ取り、赤髪を晒して王を屠るシーンの衝撃が忘れられません。「命とは軽いものでございます」という言葉が、かつて自分たちを虫ケラのように扱った王への最大の意趣返しになっていて、凄まじいカタルシスを感じました。 そこから第2話、第3話と読み進めるうちに、かつらを与えた吟遊詩人にもまた高貴な復讐の理由があったこと、そして母が命がけで守ろうとした「神様の子」という嘘が切なく響き、物語の深さに溜息が出ました。 復讐を終えた彼女が「物語の続き」として消えていく幕切れは、最高にクールで残酷な美しさがありました。