お母さん、私は……

この物語の世界線では……

すでに食糧問題は末期状況であり餓死、野垂れ死に、行き倒れするものがありふれ、
空気汚染も深刻で政府はすでに地球を見捨て、月の開拓に着手している。

そんな世界にございます。


月に向かう開拓船に紛れて、パライソであるはずの月に逃げる逃亡船たち。
それを、陸軍局の兵器が撃ち落とし……


その時の事故が原因で主人公の脳内では、謎のノイズと共に幻聴が聞こえるようになりました。
それだけではなく、政府が支給したプリンターから、味はともかく食料が出力されるようになり、それで主人公は食い繋いでおりました。

しかし、そんな生活にも翳りが。

プリンターが不調をきたし、ついには土、そして、小さくて丸い「あるもの」しか出力しなくなってしまったのでございます。
当然、ミミズではないので主人公は土など食べられません。


終わっていく世界。手詰まりな社会情勢。ゴールが見えている文明。
袋小路。


果たして、そんな中で希望を見ることができるのか?

そして、幻聴の正体とは!?










圧倒的な世界観。
ハードなSFにございます。



平沢進の曲とか好きな方、
あとはー
映画のソイレントグリーンとか、
ブルーハーブの「未来世紀」という曲が好きな方は、ハマるかと。




ぜひ、ご一読を。





































































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