日常と戦場が交差する、覚悟を問う巨大ロボットSF
- ★★★ Excellent!!!
巨大ロボSFとしての迫力と、等身大の少女の心情描写が非常にうまく噛み合った作品だと感じました。
新宿での初戦はスケールの大きさだけでなく、「殺す」という選択を主人公が自覚的に背負う描写が重く、単なる爽快バトルに終わらせない覚悟が伝わってきます。白龍がニュースから消され、iARTSが語る「被害の出ない世界線」という設定も、SF的な不穏さとリアリティを両立していて印象的でした。
一方で、葵や弟との日常描写が丁寧に積み重ねられているからこそ、再び戦場へ向かう決断がより切実に映ります。
ロボットものが好きな人はもちろん、「戦う理由」を描く物語が好きな読者にも強く刺さる作品です。続きを追わずにはいられません。