小説と言うには情景の描写は少なく、テンポよくシーンは進んでゆく
しかしソレは描写不足ではないと言えると思います
「戯曲」という登場人物の会話と最低限のシーン描写のみで物語が進行する文学があるが、それに近しいものを感じた
舞台演劇にも通じる所がある
物語がシンプルであるが故に情景のイメージがしやすく
それ故にキャラクターの心情が如何なる物か、想像力を掻き立てる
この作品は「騎士と姫の物語」をそのように描いていると印象を受けました
登場人物が全て個性を持ち生き生きとしている、挫折と成長を経て自分の道を定めていく様子は、とても気持ちがいい
しかして終わりは如何なる物か
楽しみです