このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(185文字)
友人に謝る際の手の音が「存外大きくて驚く」という微細なリアル。何気ない日常の底に張り付く「いっしょに死ねていたら」という、拭いきれない喪失の痛覚に深く心が抉られます。少女の過酷な運命を削り出す執筆、本当にお疲れ様です。
本作を一言で表すのならば、『欲張りな作品』と呼べるのではないのだろうか。SFの花形たるパラレルワールド要素、巨大な鉄の塊同士が撃ち合い、切り合い、殴り合う巨大ロボット要素、そして、主人公の杏子や2号機パイロットの優月ちゃん、そして杏子の親友の葵ちゃんの三人で繰り広げられる百合。目的も分からない謎の異次元人が繰り出すロボット達相手に激しく火花を散らせる一方で、日常パートではしっかりと少女達の友情が描かれるというまとまりの良さが本作の魅力。カロリー多め、大量摂取に要注意な作品。
二人のパイロットの温度差が魅力です。杏子は日常を壊されて戦場に立つ側、聖堂は最初から戦場にいる側。この二人が出会ったとき何が起きるのか、素直に続きが気になりました。「蹴り上げようにも、わたしの短い足は届かない」戦闘のさなかにこういう一行が差し込まれると、ロボットの中に人間がいることを思い出させてくれます。勾玉が仏壇の前で光るディテールも好きです。設定と感情がちゃんと繋がっている。骨格のしっかりした作品だと思います。楽しみにしています。
ep1からそんなイメージです。白い花です。あの、風にそよいでるやつです。最初から正義感たっぷりの主人公がかっこよくて、なのに、葛藤するところは年相応な様子で、そういう等身大みたいなところが共感を誘います。そして、白い花です。絶対に枯れないし、絶対にちぎれないんです。愛する人たちに飲ませるメッセージです!
ロボに少女が乗り戦うのは最近のガンダムですらやっている王道!故にこの作品が面白くならないわけにはならない笑
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(304文字)
ロボットものながらそのキーは「勾玉」敵対するロボにも「人が乗っている」、ロボに対して「魔物」というワードを使用するなど伏線がまだまだたくさん張られていて回収が楽しみです。ロボットモノにありがちな専門用語による読みづらさが一切なく、戦闘描写も立ち回りなどの描写が極限まで削り落とされ、洗練されているため状況の想像が難しくないです。少女たちの心情や交流に重きを置いた内容になっているためスラスラと読んでいくことができます。
偶然ロボパイロットになった女子高生が、残虐な侵略者ロボと戦うお話。戦う人ではない少女が、ロボを与えられて命を賭けたバトルに身を投じるまでの流れが自然です。そして、ロボの操縦描写を丁寧に書いているので、ロボバトルの臨場感がありますね。