誰か彼を助けてあげて! と、声を上げそうになった

 掻痒感に苦しむ主人公。だが、母は効果のない民間療法に連れていく。
 もう、ここで虐待だと思うのだが、未成年の主人公は従うしかない。
 彼の心は次第にひび割れていく――が、友達の助言が彼に光明をもたらした。
 文学的な心情描写が光る物語です。
 ラスト、前を向く彼に心を打たれました。

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