幸せになってくれなきゃ困る! もっと幸せになるところを愛でたい!

 気づけば最新話まで完走していました。

 冒頭、あまりにも救いのないカナリヤの運命に「なんて酷いことを……!」と拳を握りしめましたが、そこからの展開が最高すぎました。

 この物語の魅力は、なんといっても「ギャップの黄金比」です。

 死者を操る恐ろしいネクロマンサー・サリオン様。
 その実態が、「初めての恋に空回りする、不器用な大型犬(ただし最強)」 だなんて、誰が予想できたでしょうか?
 彼がカナリヤに向ける「溺愛」は、もはや暴力的なまでの直球。
 自信のないカナリヤの心の氷を、物理(圧倒的愛)で溶かしていく様は、見ていて清々しい!

 不幸のどん底にいたカナリヤが、少しずつ、本当に少しずつ「幸せ」を受け入れていく過程に引き込まれていきます。
 読み進めるうちに、「頼むからもっと幸せになってくれ! 何なら私が城の壁になって見守りたい!」 という謎の親心が芽生えること間違いなしです。

 シリアスな導入ですが、その先には極上の「癒やし」と「再生」が待っています。
 「最近、心温まる物語を摂取していないな」という方。
 ここです。ここに極上の温泉(沼)が湧いていますよ!

 3話までの辛さを乗り越えた先にある、4話からの「第二の人生(溺愛ライフ)」を、ぜひ見届けてください。
 私は引き続き、正座して二人の幸せを見守らせていただきます!

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