美女と盗賊の出会いから始まる、伝説と謎の交錯するアラビアンロマンス

天に現れる門から降る謎の遺物、それを手に入れるために砂漠へ向かった盗賊ラズールは、記憶を失った少女に出会う。
彼女は生きた遺物、彼等の呼ぶ『宝』だった。

「伝説の都イラムへ行け」
その言葉のみを記憶する少女の腰には王の花押がある。それはスルタンの所有物の証。
預言者が『至宝』と呼ぶ彼女は一体何者なのか。
ラズールは少女をシャーラと名付けて保護し、伝説の都イラムを目指します。


アラビアンナイトを思わせる幻想的な世界と、盗賊達の思惑、そしてラズールの隠された過去。
そして記憶を失ったヒロインは何者なのか。

中盤に差し掛かっていますが、いまだ謎は深まるばかり。
ヒロインを狙う別の盗賊団もいて、ハラハラがおさまりません。
感情を抑えるラズールも徐々に突き放してばかりではいられなくなり、この先の二人のロマンスにも期待できます。

神秘の国アラビアを舞台に、幾つもの謎が交錯します。
この謎が全て解けた時、二人がどうなっているのかかとても楽しみです!

ミステリー要素も含んだ正統派冒険ラブファンタジー。
これはぜひおすすめします♡

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