生々しいからこそアツさに拍車が掛かる、おっさん達の冒険譚
- ★★★ Excellent!!!
最近、主人公が中年以上のオジサンものが一種の流行りですが、こちらの作品はそんじゃそこらの作品とは違い、ガチな老齢の冒険者達が中心となります。
息切れが酷くて腰が爆弾持ちだったり、老眼で霞みがちな視界な上に集中力が減退していたり、アルコール中毒で尿酸値の高さから通風の痛みが襲ってくる。
しかも精神面でも、若かったならばノリで行けてた勢いが保てなかったり、考えに柔軟性が欠いてしまったりという、明確な〝衰え〟がてんこ盛り。
旅路や戦闘中でもそれらが都合よく治る事もなく、常にそれら爆弾を抱えたままというのが、非常に生々しい。
しかし、自分達がそういう〝衰え〟を自覚した上で、なお真正面から困難に立ち向かう姿がとにかくアツイ!!
タイトルからギャグものと一瞬思ってしまうものの、綿密な世界観やキャラ設定に裏付けられた、濃密な冒険譚を是非とも、ご堪能あれ!
それと、作中で野営する加減で度々料理をする場面があります。
文字だけなのに、とても美味そうな料理描写と、キャラ達のリアクションも別の意味でこの作品を盛り上げる要素なので、この点もお楽しみ下さい。