創作者と創作物の関係を、ここまで切実で静かな語り口で描いた作品は稀だと感じました。やさしい言葉の裏に潜む鋭い問いが胸に残り、「物語を消費する側」である自分の姿勢を自然と省みさせられます。重いテーマでありながら説教臭さはなく、むしろ愛と感謝に満ちているのが印象的でした。読み終えたあと、登場しないはずの“声”がしばらく心に残る、静かで強い一篇です。
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