物語の中で生まれ、笑い、誰かを好きになり、そして死んでいく登場人物たち。私たちは普段、彼らの死に悲しんだり、驚いたり、ときには物語を盛り上げる展開として楽しんだりします。けれど、もしその登場人物たち自身が、自分の死について語ることができたなら――。創作する人にも、物語を読む人にも読んでほしい作品です。読み終えたあと、これまで出会ってきた物語の中で死んでいったあの人のことを、ふと思い出してしまうかもしれません。
キャラクターに命を宿した張本人なら、覚えがあるのでは?この場で創作する人たち!必読です!
創作者と創作物の関係を、ここまで切実で静かな語り口で描いた作品は稀だと感じました。やさしい言葉の裏に潜む鋭い問いが胸に残り、「物語を消費する側」である自分の姿勢を自然と省みさせられます。重いテーマでありながら説教臭さはなく、むしろ愛と感謝に満ちているのが印象的でした。読み終えたあと、登場しないはずの“声”がしばらく心に残る、静かで強い一篇です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(116文字)