概要
きみの音を追いかけて暮らしているんだよ
ある夏の日、千生(ちとせ)は谷底で倒れていた都の貴公子・敬親(のりちか)を救う。彼は山中で馬から落ちて視力を失っていた。
千生は敬親の看病をし、和歌を詠み交わすうちに、二人の心は深く結ばれていく。
しかし、敬親には都に婚約者がおり、千生には、代々守り続ける「花びらを撒く」という不思議なお務めがあった。
「目が見えるようになれば、彼は都へ帰ってしまう」
自分の想いを殺し、彼を送り届けた千生だが……。
千生は敬親の看病をし、和歌を詠み交わすうちに、二人の心は深く結ばれていく。
しかし、敬親には都に婚約者がおり、千生には、代々守り続ける「花びらを撒く」という不思議なお務めがあった。
「目が見えるようになれば、彼は都へ帰ってしまう」
自分の想いを殺し、彼を送り届けた千生だが……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!蛍も、夕立も、谷川も
『きみの音を追いかけて暮らしているんだよ』
作者さまによるこのキャッチコピーが素敵。
愛する人の気配を追い求めている一途な男性の姿が想い浮ぶではありませんか。
女性向けの恋愛小説といえば、一にも二にも、甘い夢を売るもの。
現実を忘れ、いかに読者をうっとりと夢見心地にさせるかが大事。
九月ソナタさんの作品からは、乙女が乙女であった時代の少女小説の薫りがします。
清純さ、あどけなさ、品の良さ、健気さ。
美しい所作や言葉遣い。
甘味と切なさの加減が、ちょうどよいのです。
山の上から花を撒くという不思議なことをやっている少女と、行倒れの若君との出会い。
目が見えなくなって…続きを読む