復活した皇帝と、国の命運に人生を賭けた一兵卒の視点で描かれる戦国絵巻!

アレリウス・ジークマール・エルドウェン……マクシミリア帝国の長い歴史の中でも、人類史上最強にして最大の皇帝と称された人物。
そんな彼が没後1000年を経て、テッサルト王国の宮廷魔術師の力により復活!

彼を復活させた理由、それは隣国との争いに負け続けたために陥落寸前のテッサルトを救うためであった。
アレリウス自伝に書かれた戦場での英雄的な活躍からすれば、テッサルトに勝利を導くことは確実。
アレリウスは軍事顧問を要望される。
いろいろあってその職を引き受けるのだが、一つ問題があった。
彼が自伝に書いた内容は、過分に脚色されたものなのであったのだ!

一方、テッサルト王都の大橋、スリのエメリクは金持ちらしき人物の財布を盗み、その日を暮らしていた。
しかし、ジャンドと名乗る男に盗みを見抜かれてしまう。
独房行きかと思いきや、ジャンドはエメリクに対して、「男ならヒトヤマ当てろ」と、軍への入隊を勧めるのだが……。


繁栄し続けるマクシミリア帝国の歴史に埋もれることを惜しみ、自伝を脚色したアレリウス。
そして、滅亡寸前の国の軍に入り、成り上がりに人生を賭けるエメリク。
二人の視点から物語が展開される、素晴らしきファンタジー戦記物です!

国の命運を左右するアレリウス視点と、臨場感ある戦場描写や戦後の爪痕を実感させられるエメリク視点……一つの世界観を多角的に読み込むことのできる描き方に、ただただ脱帽するばかりです!

是非ともご一読下さい!!!

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