生態兵器と戦後処理

ある一つの生態兵器が戦後処理として「処分」されることが決定したのち、それを拾う少女がいた。その家族は戦犯として処刑され、少女と兵器は黒の国家の裏の計画を知っていくこととなる。
「戦後処理」という部分に視点を置き、安易に国家間の介入が出来ない描写や裏で第二次の戦争を起こす準備が進められている描写が非常にリアルな作品でした。
メイド姿の生態兵器という設定ながら一切のエロやお色気シーンなく、終始硬派なシーン運びで進んでいくのが、物語のテンポを損なわず「戦争とは」、「人格とは」を考えさせる非常に良い流れになっています。
SFの国家間戦争モノでその後を妄想したことがある人は絶対好きになるはずの作品です!

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