読後に静かな寒気が残る、上質な和風怪談だと感じました。人魚伝説って読んでよし、書いて良しですね。
さとちゃんペッ!です。 「アイディアが降ってきた!」とワクワクしながら小説を書いています。 落ち込むこともあるけれど、カクヨムの読者さまに楽しんでもらいたくて…
病床に臥せる主人公の元に一人の行商人が訪ねてきます。 行商人の名は「しきみ」。 勝手に家に上がり込むと、「薬を売りに来た」と言い出し、天秤棒の両端に下げた行李から人魚の片腕を取り出します。…続きを読む
八尾比丘尼伝説に代表されるように、人魚の肉を喰らって不老不死になる物語は、数多あるでしょう。では人魚そのものはどうなのか。本作は数多ある人魚伝説への、アンチテーゼなのかも知れません。
行商人が置いていった人魚の腕にかぶりつく。人魚の肉。男によれば相当うまいらしい。というか描写がね、飯テロですかってくらい美味しそうです。人魚の肉を食べた男は、患っていた大病も一発で完…続きを読む
人魚。ソレは、人を魅了してやまない。美しい姿。美しい怪異としては、雪女と人気を2分すると思う。人魚と雪女。どちらにまつわるお話も、悲しい結末が多い。それは、美しいものに対しての人間の嫉妬…続きを読む
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