ゼロとレイアの名界創世記（ジェネシス）

名前が「序列」として固定された旧名界――
光界と影界は分断され、無名の子どもたちは世界の“外側”に追いやられていた。

そんな世界に、名前を持たず生まれた少年・ゼロと、
“呼び名をつなぎ直す光”を持つ少女レイアが現れる。

二人は三王核の退位、名界の再構築、光と影の融和、
そして忘れられた子アヒラの誕生を見届けながら、
250章にわたり名界の根へと旅を続ける。

序列の世界から、呼び合う世界へ。
名前は支配ではなく、弱さと願いが響き合う灯だと知るために。

これは――
「名前とは何か」をめぐる、
　壮大で静かなファンタジー再生の物語。