賑やかで楽しく、勢いがある作品

ピッツァとピザ、ただ表記が違うようで、実は明確に別ものだったりします。
前者の方はイタリアの伝統的なスタイルで、生地の端が薄く、表面がパリッとクリスピー、中はモチモチな食感が楽しめます。
一人につき一枚が提供され、ナイフとフォークで切り分けていただくのが主流です。
また、乗せる具材もシンプルな傾向が強いのですが、これは「生地の味や食感を楽しむため」とされています。
一方、後者はアメリカに渡って発展したスタイルで、パンのように生地がふわふわしており、分厚く食べ応えがあるのが特徴です。
大きなサイズを切り分けてシェアするのが主流で、乗せる具材もバリエーション豊富な傾向が強いです。
日本で宅配されているのはこちらのタイプですね。

前置きが長くなりましたが、作中で提供されているのは前者の方、つまりイタリアの伝統に則った「ピッツァ」の方です。
本格派ってことですね。
料理の文化があまり未成熟なこちらの世界で、主人公がピッツァ作りに奮闘する様子が描かれるのですが、これが何とも賑やかです。
やや勢い任せで取っ散らかった印象も受けますが、逆にその勢いこそが本作の賑やかさを盛り立てています。
執筆にあたり、楽しんで書いているのだろうなぁというのが伝わってきます。

様々な種族の仲間たちと共にピッツァを囲む、賑やかな食事風景、ぜひお楽しみください。

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