概要
漫才――落語――共通点は間の取り方
追放されたその日、俺は笑えなかった。
大阪の夜はまだ眩しい。なのに、胸の奥は真っ暗だ。
芸人養成所の同期に囲まれ、「お前、おもんないわ」と言われた瞬間から、 何かが音を立てて崩れ落ちた。
舞台袖で土下座した俺を、誰も引き起こしてはくれなかった。 あの光景が、瞼の裏に焼き付いて離れない。
最終的に下された判断は一つ── 「真中笑太、クビ」 荷物をまとめ、俺は夜行バスへ乗り込んだ。
窓の外のネオンが遠ざかっていく。 俺の芸人人生も、あの光の中に置き去りにされたままだ。 背中には、悔しさも、怒りも、未練も全部ある。
けど、どれ一つ笑いに変えられない。
芸人として最悪の状態だ。
バスは、夜の闇を切り裂くように北へ進む。 終点──京都。 そこに何があるのかは、俺自身よく分かっ
大阪の夜はまだ眩しい。なのに、胸の奥は真っ暗だ。
芸人養成所の同期に囲まれ、「お前、おもんないわ」と言われた瞬間から、 何かが音を立てて崩れ落ちた。
舞台袖で土下座した俺を、誰も引き起こしてはくれなかった。 あの光景が、瞼の裏に焼き付いて離れない。
最終的に下された判断は一つ── 「真中笑太、クビ」 荷物をまとめ、俺は夜行バスへ乗り込んだ。
窓の外のネオンが遠ざかっていく。 俺の芸人人生も、あの光の中に置き去りにされたままだ。 背中には、悔しさも、怒りも、未練も全部ある。
けど、どれ一つ笑いに変えられない。
芸人として最悪の状態だ。
バスは、夜の闇を切り裂くように北へ進む。 終点──京都。 そこに何があるのかは、俺自身よく分かっ
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