タイトルがよくある系だからスルーしていたけど、人気があるようだからと、読んでみた。納得した。人間の描写がやたら上手い。
よくあるこの手のラノベにいるような、事件を起こすためだけにやたらと馬鹿なかませ犬とか、意味不明な動機で動くようなキャラがほぼいない。みんなどこかにいるような、そんな気にさせる人達。
また配信の内容もリアルで是も非も中立も全て存在し、問いかけの一つ一つが、まるでキャラクターから読者に言われてるかのような気分にさせる。
一番異質なのは恐らく主人公。無双の力を手に入れても、驕ることなく、かといって人間的善性を失っているわけでもなく。
この作品は、主人公の無双感やざまぁとかを味わう作品ではないと思う。少なくとも人気の秘訣はそこではない。思わず読んだら仲間と意見交換したくなる。そんな問いを投げかけるような状況や人間関係が、本当に興味深い作品。途中途中の爆発的なコメント数がそれを物語っている。オススメです。
ぐっとお話にひきこまれる
心情描写やお話の構成の仕方がうまい&さりげない
主人公の心情描写は、おそらく昨今の世代が世の中に万全として抱くような
不満や不平、それに対する憤りを個人(主人公)の視点から上手く書いているし
主人公ならびにメインヒロイン(ティア)の特質性を書く際に
周辺人物、この世界に存在する一般的な人々、の能力描写をうまく踏み台にしてて
読み手の想像力(認知負荷)を、階段状に上手く踏ませることで
読みやすいと、本当であれば想像しにくいものも想像できるようにしている
を両立している
うまい文書っていうのはこうやって書くんだなというお手本がごっそり詰まってる
さすが総合部門大賞だなって感じの作品だった
文書書く機会がある人ほど「ほえ~~、なるほどこうやるんか~~」となると思う
めっちゃ勉強になりました
投げ銭ぽちっときます
主人公も、周りの人間も、善も悪も、確かにそこに存在すると教えてくれる作品。
お嬢様だとか剣士だとかエルフだとかなんだとかありがちな設定は、作者の文章力によって「個人」を与えられ、作品の中に生まれ落ちています。
配信回では応援コメントが大荒れし、現実の炎上さながらでした。それは物語が本物らしいことの証左だと私は思います。
キャラ一人ひとり、いいところも悪いところもありますから、もしかしたら合わないキャラによっては読み進めるのが難しいかもしれません。
しかしそれこそがこの作品の良さでもあるので、全員にはオススメできないです。
ただ、私にとってはとても好きな作品です。
なろうの方も癖が強いですが好きです。