終末艦艇団

季節外れの超大型台風が去ったあと、横須賀、寂れた浜辺に傷だらけの少女が流れ着く。偶然通りかかった学生に助けられた彼女の名は白露 時雨、少女は港町の児童養護施設で保護される事になる。十年以上続いた先の戦争、家族を失った孤児が集められる小さな施設、時雨はそこで自身を助けた青年や多くの仲間と出会う。
平和の訪れた世界、そこで穏やかな日々を送る時雨だが、ある日、近くの浜に大きな鯨が打ち上げられ、その体内から現れるものは、黒の装甲を身にまとった異形、人に似て人とは異なる存在だった。
瞬く間に沿岸は火の海となるが、皆が海岸から離れる中、あの青年が負傷し、砂浜にうずくまっている。
時雨は炎を突き破って彼の元へ向かうが、そこで青年は奇妙なものを掘り起こしていた。
怪しげな無数の光に包まれて、彼と時雨だけが見…続きを読む